通過されてしまう街に足りていないもの
どうも、未来予想図forJAPAN運営mayuです。
先日、ある観光地に視察に行ってきました。以前その場所を訪れたのは10年位前だったので予想通り街並みが随分と変わっていました。
超有名な温泉地なのに、通過地点に⁉
今回改めて行ってみてアウトバウンド効果があるとはいえ、観光地の集客合戦は本当に大変だなと感じました。
東日本大震災、熊本地震など相次ぐ地震被害により建物の耐震補強などのハード面に費用がかかり高齢化が進む小さな温泉地の旅館はその費用の捻出が厳しく大手旅館への身売りを余儀なくされる、合わせて従業員不足、後継者不在などまぁ課題が山積しています。
そういう経営面の課題が山積みだとなかなか集客や、現地に訪れた観光客を楽しませる余裕もないのかアクティビティやみどころは以前のまま・・。
これじゃ、なかなか観光客はお金を落としにくい
街がなんだか分裂している⁉
あくまでも私個人の主観なので、どの観光地なのかはあえて伏せていますが
現地に到着して車を止めて街並みを少し歩いてみました。
立派な由緒ある旅館が立ち並び、小さな商店街が旅館エリアの手前にある、90分もあれば隅々まで歩いて回れる小さな温泉街です。街の中心に唯一の名所がありそこは平日でもそこそこの人がいます。温泉地の散策ですから温泉入って、上がってサイダー飲んだりソフトクリーム食べたりという方もいらっしゃいました。
失礼ながら、ここに来たらこれを買う!みたいな名物のお土産があるわけでもなくどこのSAにでもあるような仕入れの土産が売られていましたが、あまり購入している方はいませんでした。だからきっと、客単価はそんなに高いわけではないんだと思います。バブル時代ならいざ知らず、最近の若い人はお金を使わず楽しむ傾向が強いから薄利多売な商売は大変だろうよ。
その土地で商売している方の話をちょっと聞いてみましたが、みんなここは通過点で、食事や買い物はもう少し下ったところにある街に行くのだそう。
しかもこの場所は、新規参入や開発に制限があったり、温泉のガスの影響で機械の寿命が短くなることもあるためコンビニ出店の話もなかなか進まないそう。
地方に足りないもの
私の主観では地方に足りないものは「行動力」と「折れない心」だと考えます。それも並大抵のことじゃ壊れないブルドーザーのような行動力と電柱のように固く強い心。
その街の良さは底に住む人達が一番知っているし、ああしたいこうしたいのアイデアもその地の人達の意見に外からの意見を肉付けしていけばいい。
問題はそれを具体的に形にする人。それが圧倒的に地方には足りてない。
もちろんそこに住む人達がやるのが一番いいんだけど、地元だと出過ぎた杭まで貫けなくて出る杭で終わってしまうより仕方がない場合がある。
その点よそ者は、しがらみも気にせずやれたりする。ビジネス的視点も継続するためには必要だけど実際そこんとこは後でも良くて、まずはアイデアを具体的に街に愛される企画にすることが求められているのかもしれない。
まとめると
私自身これまでに、いろんな企画を書いて実行したりボツったりとやってきた。今となっては達成感より準備段階の大変さの方が鮮明な記憶として残ってるけど、要所要所で受けた周囲の優しさや応援、エールは本当によく覚えている。
どんな形でもそうやって関わってくれた方には、何か恩返しをしたいとかお店に足を運ぶとかそんな風に思う事が多い。そしていつのまにかその人のファンになっていくような気がします。